Q1 : 失明する危険性が心配です・・・
Q2 : 手術を受けて、将来まで問題がないでしょうか?
Q3 : 術後に良くある症状は?
Q4 : 術後の重い合併症は?
Q1.
失明する危険性が心配です・・・
A1.
10年前頃のレーシック手術の創世記には、手術の失敗や術後の合併症で視力を失う例が学会で報告されました。
当時の日本で屈折矯正手術を行っていた眼科医はほぼ皆無で、美容外科医がその役割を担っていたため、
もともと眼病を持つ目に手術をしてしまったり、術後の合併症に対処できなかったことも一因と考えられます。
その後、厚生省がエキシマレーザーを認可して以降、眼科医がこうした手術を行うようになり、徐々に治療に伴う
トラブルは減ってきました。
それでも、どんな手術であれ生きている人間を相手にする以上、失敗や合併症・副作用がゼロという手術はありません。
機械がロボットを直すわけではないのです。
他のクリニックでは 「これまで失明した報告がなく安全な手術です」 と説明している場合がありますが、
大切な目ですので、ご自分で良く考えてから、こうした治療を受けるかどうかを決めるようにしてください。
Q2.
手術を受けて、将来まで問題がないでしょうか
A2.
レーシックは歴史が浅い手術なので、数十年後に問題がおこるかどうか、実は誰も知りません。
ただし私個人の考えでは、この手術は50年以上の歴史がある角膜移植手術を応用している手術方法であるため、術後の傷の回復と安定性が、まともな眼科医であれば想像ができる、ということです。
そのため、私自身もレーシックの治療を受けました。
私の経験で、レーシック術後の白内障手術も通常の方法で可能でしたので、通常の人生を送る以上は、
まず大丈夫と思います。
それでも「固い物で角膜をぶつけてしまった」というような際は、交通事故に会ったようなもので気持ちの割り切りは必要ですが、事故後すぐ来院して頂ければ、角膜を元通りに修復することは可能です。
ただし、刃物で切ってしまったような傷は元に戻らない場合があります
(でも、レーシックに関係なく正常な角膜でも刃物で切ったら無事には済みません)。
Q3.
術後に良くある症状は?
A3.
まず、手術直後はかすんで白っぽく、ぼやーっとします。でも歩ける程度にぼんやり見えます(でないと帰れません)。
通常、翌日は日常不自由がない程度まで見えるようになります。
私の経験では、視力が一安心できるまで安定するのに3か月必要で、傷がカチカチに固まるまで3~4年はかかると考えています。
最初の1週間は光がギラギラして、特に夜は光が見づらいですが、逆にネオンが綺麗に見えたりしましたね(^^)。
一般的に、術後3か月程度は手術前よりドライアイが強くなると言われますが、私の手術は傷の治りができるだけ早くなるように工夫していますので術後はさほど辛くありませんし、今まで通り普通に市販の目薬を使うことができます。
その他、小さな症状はありますが、実際に手術を受けられる方には、あらかじめ私が書いた術前術後の注意事項をお渡ししますので、手術前に良く読むようにして下さい。
Q4.
術後の重い合併症は?
A4.
感染症
どんな手術であっても人間の体を切る以上、術後1週間は「ゴールデンタイム」と呼び、感染症を起こす可能性があります。
術後の注意事項を守って安全に日常生活を過ごしてください。万一目の調子がおかしいことがあれば、すぐ来院して適切な治療を行えば、後遺症は残らずに回復します。
角膜の炎症
手術の翌日~4日目の間に発生する炎症です。
通常は点眼や内服で治療しますが、重症の場合は角膜をきれいに洗浄する処置が必要になります。私の経験では、スーパーレーシックの術後発生率が0.1%、スーパーイントラレーシックの術後発生率が最大約10%です。
スーパーナノレーシックは当院で手術が開始されてからデータを確認しますが、海外では1%未満と報告されているようです。
炎症がきれいに治れば問題なくなりますが、よほど重い炎症の場合は、完全に回復するまで数か月も時間を要する場合があります。
フラップのしわ
強度近視の方が、治療の安全確保のためにフラップを薄く作らざるを得なかった場合、薄いフラップに「しわ」を生じる場合があります。術後検診ですぐわかりますので、きれいに伸ばすための適切な処置が必要となります。
上皮の傷
まれに高齢の方や角膜に古傷を持つ方などで、角膜表面の傷の治りが遅い方がいます。医療用コンタクトレンズや点眼の治療などで治りますが、傷が治るまでは目がゴロゴロ・ヒリヒリして、視力回復に時間がかかります。
角膜のゆがみ
手術後に角膜が薄くなりすぎたり、レーザーがズレて照射された場合などで、角膜がゆがんでしまうことがありますが、こうした特殊な合併症は最近ほぼ無くなりました。
いずれの場合でも、こうした重い合併症を起こさないためには、手術前に適切な検査・診察を行い、手術が可能かどうかを正確に診断した上で、熟練した眼科医が正しい方法で手術を行うことが必要です。


